受験生の皆さん・保護者の皆様、こんにちは。
本日4度目のブログ更新です。
ここのところずっと、
本校特進Aコース2年生のマレーシア海外研修の内容が続いておりましたが、
今回のブログでは先週2月13日(木)に締め切られた
『福島県県立高校前期選抜志願状況(志願先変更後)』と
その考察についてお伝えします。
何度も申し上げておりますが、
考察については、
これまで20年以上入試に携わってきた
私の私見ですので、
あくまでも
参考程度にご覧ください。
令和7年度福島県県立高校前期選抜志願状況(志願先変更後)※( )は昨年度
高校名 定員 志願数(増減/昨年) 倍率(昨年) 対定員
磐城 280 321(-2/312) 1.15(1.11) +41(+32)
磐城桜が丘 240 274(-2/250) 1.14(1.04) +34(+10)
いわき光洋 200 196(+1/234) 0.98(1.17) − 4(+34)
いわき湯本 240 220(-1/236) 0.92(0.98) −20(− 4)
平工業 240 244(-1/219) 1.02(0.91) + 4(−21)
(機工) 80 73(+2/ 66) 0.91(0.83) − 7(−14)
(電工) 40 52(-5/ 52) 1.30(1.30) +12(+12)
(制工) 40 33(+1/ 29) 0.83(0.73) − 7(−11)
(土工) 40 46(-1/ 38) 1.15(0.95) + 6(− 2)
(情工) 40 40(+2/ 34) 1.00(0.85) ± 0(− 6)
平商業 160 141(+3/128) 0.88(0.80) −19(−32)
(オ会) 40 38(±0/33) 0.95(0.83) − 2(− 7)
(流ビ) 80 68(±0/72) 0.85(0.90) −12(− 8)
(情シ) 40 35(+3/23) 0.88(0.58) − 5(−17)
いわき総合 240 269(±0/247) 1.12(0.88) +29(−33)
※好間高校と統合(定員−40名)、昨年度の倍率は両校総計の数値)
磐城農業 160 139(+1/160) 0.87(1.00) −21(± 0)
(食流) 40 29(+1/47) 0.73(1.18) −11(+ 7)
(園芸) 40 39(-2/51) 0.98(1.28) − 1(+11)
(緑土) 40 30(+2/34) 0.75(0.85) −10(− 6)
(生科) 40 41(±0/28) 1.03(0.70) + 1(−12)
勿来工業 160 95(173) 0.59(1.08) −65(+13)
(機械) 40 36(±0/54) 0.90(1.35) − 4(+14)
(電気) 40 18(±0/47) 0.45(1.18) −22(+ 7)
(建築) 40 20(+1/29) 0.50(0.73) −20(−11)
(工化) 40 20(±0/43) 0.53(1.08) −19(+ 3)
小名浜海星 200 139(+1/164) 0.70(0.82) −61(−36)
(普通) 40 19(+1/21) 0.48(0.53) −21(−19)
(商業) 40 15(+1/21) 0.38(0.53) −25(−19)
(海洋) 20 17(±0/25) 0.85(1.25) − 3(+ 5)
(情通) 20 20(±0/19) 1.00(0.95) ± 0(− 1)
(食シ) 40 40(-2/52) 1.00(1.30) ± 0(+12)
(海工) 40 28(+1/26) 0.70(0.65) −22(−14)
勿来 40 27(±0/28) 0.68(0.70) −13(−12)
四倉 80 44(±0/39) 0.55(0.49) −36(−41)
ふたば未来 160 100(-1/111) 0.93(1.11) − 7(+11)
※ふたば未来中学校から53名が高校に(
実質募集は107名)
以上となります。
上記の内、
ふたば未来を除く
いわき市内県立高校の定員は
2,240名(昨年2,280名)。
これに対して
志願者数は2,109(昨年2,187名)で
倍率は0.94(昨年0.96)。
昨年の0.96倍から
2ポイント下がりました。
今年の入試ではいわき総合と好間が統合して1学級40名減。
今年の特徴として昨年倍率のあった勿来工業が全学科で定員割れ。
上位2校の倍率が上がっていることを考えると、
茨城県県北地区と同じ傾向で、
生徒数が減少していくと、
倍率が出るのは上位校のみ。
他の高校は定員割れ。
という様相になっています。
続いて本日合格発表となった
福島高専の状況です。
福島高専では1月11日(土)に推薦入試が行われ、
5学科(各学科40名定員)の内ビジ・コミ学科で21名、
その他の4学科では全て20名ずつが合格。
2月9日(日)に行われた学力選抜では各学科が20名を募集。
本日の福島高専のHP発表では、
それぞれ下記の通りの合格者数となっています。
学 科 定員 合格者数 志願数(昨年) 倍率(昨年) 対定員(昨年)
機械 20 21 35(30) 1.75(1.50) +15(+10)
電気電子 20 21 34(33) 1.70(1.65) +14(+13)
化学・バイオ 20 21 35(22) 1.75(1.10) +15(+ 2)
都市システム 20 21 26(31) 1.30(1.55) + 6(+11)
ビジネスコミ 20 21 41(40) 2.05(2.00) +21(+20)
上記の通り、
全学科定員+1名の合格者数でした。
ここからは私の私見による志願先変更後の
福島県県立高校入試に関する考察です。
まずは
磐城志願先変更による志願者数減は2名のみ。
こちらは計算上41名が不合格となりますが、
ここで影響が出るのは本日合格発表となった福島高専。
昨年磐城からは11名程が福島高専合格により出願取り消しとなったと想定。
今年も同数であるとすれば実質不合格となるのは30名前後か...。
今年は定員割れの可能性は極めて低いと思われますが、
磐城の実質倍率は1.10倍前後になるものと思われます。
続いて
磐城桜が丘こちらも志願先変更による志願者数減は2名のみ。
こちらは計算上34名の不合格者。
毎年福島高専の影響を一番受けるのがこの
磐城桜が丘。
昨年は26名の定員オーバー数と、
18名の後期選抜募集を考えると、
44名が福島高専に合格しての志願辞退だと思われます。
それを今年に当てはめると前期試験の結果は10名前後の定員割れに...、
という事が想定されます。
今年も定員割れは濃厚のようですね。
続いて
いわき光洋。
今年はいわき光洋の人気が...。
こちらは志願先変更による志願者数増が1名のみ。
結果的に定員割れは4名に...。
いわき光洋受験者の中にもし福島高専合格者がいれば、
更に定員割れの人数が増えることもありですね。
続いて
いわき湯本。
こちらは定員が割れているにもかかわらず志願先変更で1名の減。
この1名はいわき光洋に...、
と考えるのが自然でしょう。
どちらにせよ昨年に続き定員割れとなりました。
この点は予想通りだったと思います。
次に
平工業。
全体では志願先変更で6名減って5名増。
志願学科変更での動きだと思われます。
5学科全体の倍率は1.02と、
かろうじて1.00倍以上を維持といった感じです。
平商業志願先変更で情報システムが3名増となったのみ。
予想通り昨年に続き全学科で定員割れです。
続いて
いわき総合。
こちらは今年好間と統合。
定員は
いわき総合200名と
好間80名で合計280名だったのが、
1学級減で240名に。
志願先変更では3名のみの減。
それでも1.12倍で計算上の不合格者は29名と多いです。
磐城農業と
勿来工業についてですが、
両校とも志願先変更で学科変更したことは濃厚のようです。
不合格者が出るのは磐城農業の生活科学で1名のみか。
ほぼ全入状態となりそうです。
小名浜海星勿来四倉の3校については、
志願先変更で小名浜海星の食品システム学科が2名減。
これにより倍率は1.00倍となり、
3校すべてが定員を超える学科は無くなりました。
正に選ばなければ不合格にはならない...、
といった感じでしょうか。
最後に
ふたば未来ですが、
志願先変更で1名の減。
倍率も1.00倍を切っており、
大きな変化はありませんでした。
さて、
令和7年度いわき市内県立高校入試について
今回志願先変更後の状況を細かくチェックし、
昨年までのデータと比較してみたところ、
私なりに一つの結論に達しました。実は昨年の入試では、
定員を超えて計算上不合格になる志願者数が
121名。
上位校から実業高校・下位校と、
バランスよく散らばっておりました。そのうち普通科中位校・上位校が
74名、
実業高校・下位校が
47名。
ここから福島高専合格による辞退を入れると、
普通科中位校・上位校が19名、
実業系高校・下位校が47名で合計66名。
磐城高校を狙っていた生徒も含め、
県立にこだわってこのほとんど全員が後期選抜を受験。
とにかく何が何でも県立高校に...、という思いが強く感じられた昨年の県立入試でした。
これが、
今年はちょっと変わりました。計算上の不合格者は全体で
123名。
この数値は昨年とほとんど変わっていません。ところが
唯一昨年と違ったのは...、
実業系高校・下位校ではほとんど定員割れで不合格者はわずか。計算上の不合格者123名中、
普通科中位校・上位校だけで104名。
実業系高校・下位校は19名。
昨年と比較すると
普通科中位校・上位校不合格者数は74名 → 104名(30名増)実業系高校・下位校は47名 → 19名(28名減)この数値が意味することは...、
昨年は何が何でも県立に...、
でしたが、
今年は
定員の割れている高校に行くなら行きたい学校を受験、
もしだめなら私立高校に...、
もし後期選抜で...、
と考えるなら、
そもそも
志願先変更で志望校を変えているはず。
倍率の高い磐城・いわき桜が丘からはそれぞれ
2名のみの減。
倍率1.12のいわき総合でさえ
5名のみの減。
今年は倍率が高くても志願先変更はほとんどしていないという事からも、
「入れる学校ではなく、行きたい学校に...」と、
明らかに受験生や保護者様の意識が昨年と変わったと考えるのが自然ではないでしょうか。
勿論、
後ほど当ブログで紹介させて頂きますが、
茨城県でも同じ傾向となっています。
この様な意識変化の背景には、
今、ほぼ毎日ニュースで耳にする、
就学支援金の制度改革で、
私立にも手厚い援助があるということも、
大きな理由となっていると思います。
今回のブログ、
いわき市内の県立高校志願状況について、
私の私見として考察させていただきました。
あくまでも私の私見ですので、
あくまでも今回の内容につきましては参考程度にして頂ければ幸いです。
何はともあれ、
福島県県立高校入試まであと2週間程です。
最後まであきらめず、
やり切ることが合格への近道です。
受験生の皆さんの健闘を、
心より願っております。
なお、
茨城県県立高校も昨日18日(火)に志願先変更期間が終わり、
茨城県教育委員会から発表されております。
こちらの方も、
後ほど当ブログで私なりの見解を述べさせて頂く予定です。
今後とも当ブログの更新、
楽しみにお待ちください。
令和6年度 No.216
明秀日立生徒募集部