2025年02月10日
『いわき市内受験生必見!!「福島県県立高校前期選抜志願状況(志願先変更前)」とその考察!!( + 福島高専出願状況)』
受験生の皆さん・保護者の皆様、こんにちは。
毎日寒い日が続きますが、
受験生の皆さん、
県立高校入試に向けての追い込みは順調でしょうか。
福島県県立高校の出願は先週2月7日(金)に締め切られました。
今回のブログでは先週発表となりました
『福島県県立高校前期選抜志願状況』
と
その考察
についてお伝えします。
考察については、
これまで20年以上入試に携わってきた私の私見ですので、
あくまでも
参考程度
にご覧ください。
令和7年度福島県県立高校前期選抜志願状況(志願先変更前)
※( )は昨年度
高校名 定員 志願数 倍率(昨年) 対定員
磐城 280 323(312) 1.15(1.11) +43(+32)
磐城桜が丘 240 276(250) 1.15(1.04) +36(+10)
いわき光洋 200 195(234) 0.98(1.17) − 5(+34)
いわき湯本 240 221(236) 0.92(0.98) −19(− 4)
平工業 240 245(219) 1.02(0.91) + 5(−21)
(機工) 80 71( 66) 0.89(0.83) − 9(−14)
(電工) 40 57( 52) 1.43(1.30) +17(+12)
(制工) 40 32( 29) 0.80(0.73) − 8(−11)
(土工) 40 47( 38) 1.18(0.95) + 7(− 2)
(情工) 40 38( 34) 0.95(0.85) − 2(− 6)
平商業 160 138(128) 0.86(0.80) −22(−32)
(オ会) 40 38( 33) 0.95(0.83) − 2(− 7)
(流ビ) 80 68( 72) 0.85(0.90) −12(− 8)
(情シ) 40 32( 23) 0.80(0.58) − 9(−17)
いわき総合 240 269(247) 1.12(0.88) +29(−33)
※好間高校と統合(定員−40名)、昨年度の倍率は両校総計の数値)
磐城農業 160 138(160) 0.86(1.00) −22(± 0)
(食流) 40 28( 47) 0.70(1.18) −12(+ 7)
(園芸) 40 41( 51) 1.03(1.28) + 1(+11)
(緑土) 40 28( 34) 0.70(0.85) −12(− 6)
(生科) 40 41( 28) 1.03(0.70) + 1(−12)
勿来工業 160 94(173) 0.59(1.08) −66(+13)
(機械) 40 36( 54) 0.90(1.35) − 4(+14)
(電気) 40 18( 47) 0.45(1.18) −22(+ 7)
(建築) 40 19( 29) 0.48(0.73) −21(−11)
(工化) 40 21( 43) 0.53(1.08) −19(+ 3)
小名浜海星 200 138(164) 0.69(0.82) −62(−36)
(普通) 40 18( 21) 0.45(0.53) −22(−19)
(商業) 40 14( 21) 0.35(0.53) −26(−19)
(海洋) 20 17( 25) 0.85(1.25) − 3(+ 5)
(情通) 20 20( 19) 1.00(0.95) ± 0(− 1)
(食シ) 40 42( 52) 1.05(1.30) + 2(+12)
(海工) 40 27( 26) 0.68(0.65) −23(−14)
勿来 40 27( 28) 0.68(0.70) −13(−12)
四倉 80 44( 39) 0.55(0.49) −36(−41)
ふたば未来 160 101(111) 0.94(1.11) − 6(+11)
※ふたば未来中学校から53名が高校に(実質募集は107名)
以上となります。
上記の内、
ふたば未来を除く
いわき市内県立高校の定員
は
2,240名。
これに対して
志願者数は2,108名
で
倍率は0.94。
昨年の0.95倍から1ポイント下がりました。
今年の入試ではいわき総合と好間が統合して1学級40名減。
その結果1.12倍と倍率が出ました。
これは茨城県県北地区でも同じなのですが、
生徒数が減少していくと、
倍率が出るのは上位校のみ。
他の高校は定員割れ。
今回それが顕著に表れたのが
磐城農業
勿来工業
小名浜海星
の3校です。
続いて
福島高専
の志願状況です。
福島高専では1月11日(土)に推薦入試が行われ、
5学科(各学科40名定員)の内ビジ・コミ学科で21名、
その他の4学科では全て20名ずつが合格。
2月19日(日)に行われる学力選抜では各学科が20名を募集。
それぞれ下記の通りの志願者数・倍率となっています。
学 科 定員 志願数(昨年) 倍率(昨年) 対定員(昨年)
機械 20 35(30) 1.75(1.50) +15(+10)
電気電子 20 34(33) 1.70(1.65) +14(+13)
化学・バイオ 20 35(22) 1.75(1.10) +15(+ 2)
都市システム 20 26(31) 1.30(1.55) + 6(+11)
ビジネスコミ 20 41(40) 2.05(2.00) +21(+20)
さて、
ここからは私の私見による
福島県県立高校入試に関する考察
です。
まずは
磐城
こちらは計算上43名が不合格となりますが、
ここで影響が出るのは2月19日(水)の福島高専の合格発表。
例年磐城からは10〜15名程が福島高専合格により出願取り消しに。
そうなると実質不合格となるのは30名前後か...。
今年は定員割れの可能性は極めて低いと思われますが、
磐城の実質倍率は1.10倍前後になるものと思われます。
自信が無かったり不安であれば、
志願先変更で
磐城桜が丘
いわき光洋
にするのも一つの手か...。
続いて
磐城桜が丘
こちらは計算上36名の不合格者。
昨年よりは倍率は上がっているものの、
毎年福島高専の影響を一番受けるのがこの磐城桜が丘。
昨年は計算上18名の不合格者と後期選抜の26名募集から、
44名が辞退したものと思われます。
その計算で行くと、
今年の磐城桜が丘も
10名弱の定員割れ
が予想されます。
それを見越して志願先変更で磐城桜が丘はありかもしれません。
あくまでも私の私的な所見ですが...。
続いて
いわき光洋。
今年はいわき光洋の人気が...。
今のところ
5名の定員割れ。
昨年はいわき光洋を不合格になり、
後期選抜で定員割れをしていた磐城桜が丘に合格...、
というパターンもありましたが、
今年はその必要はなさそうです。
ただ、
今回の定員割れを見て志願先変更でいわき光洋に変更...
という受験生もいるでしょうから、
一概に安心とは言えないところです。
あともう1点、
数は少ないと思われますが、
福島高専に合格して出願辞退...、
という生徒も若干名出る可能性は残っています。
続いて
いわき湯本。
こちらは昨年に続き定員割れに...。
今年は19名の定員割れで、
定員割れの人数は昨年の約5倍となっています。
この状況であれば、
いわき湯本の志願者数は志願先変更でも微増か変わらないか...、
という事が予想されます。
少なくとも志願先変更後に1.00倍を越える可能性はほぼ無いと思われます。
次に
平工業。
こちらは電気工学・土木環境工学以外は定員割れ。
昨年よりは志願者数は増えましたが、
志願先変更で間違いなく倍率の出ている2学科は志願者数が減ることが予想されます。
強気で行くのか、
はたまた思い切って志願先変更をするのか、
特に電気工学は計算上不合格者が17名という事もあり、
倍率も1.43倍と比較的高く、
悩みどころです。
また、
平商業
は昨年に続き全学科で定員割れ。
これまでも数年続けて当ブログでお伝えしてきましたが、
実業高校離れは今年も続いているようですね。
来年は四倉と統合の予定ですが、
それでも定員割れは免れないような気がします。
続いて
いわき総合。
こちらは今年好間と統合。
定員はいわき総合200名と好間80名で合計280名だったのが、
1学級減で240名に。
その分若干倍率が出て計算上は29名が不合格。
ここは志願先変更で大きく志願者数が減ることは必至だと思われます。
磐城農業
と
勿来工業
についてですが、
これまでの志願者傾向として、
前年度倍率の高い学科は敬遠され、
前年度倍率の低かった学科に志願が集まるパターンでしたが、
今年はその傾向が当てはまらず、
磐城農業は計算上不合格者は2名のみ、
勿来工業に至っては全学科定員割れ。
生徒数が減少していくと、
倍率が出るのは上位校のみで他の高校は定員割れ。
この形がこれからは続く可能性は大だと思われます。
この後志願先変更での変化は、
あまり見られないことが予想されます。
小名浜海星
勿来
四倉
の3校については、
小名浜海星の食品システム学科のみが倍率1.00倍を上回っておりますが、
それ以外はすべて定員割れ。
少子化の影響も大きいと思われ、
各高校にとっては厳しい入試となりそうです。
倍率の出ている小名浜海星の食品システム学科も、
計算上の不合格者数は2名のみ。
志願先変更で若干の移動があれば、
全学科定員割れもありそうです。
勿来については1学級減(定員40名減)にしてもなお、
定員割れが続いています。
最後に
ふたば未来
ですが、
今年は若干の定員割れとなっており、
志願先変更でも大きく変わることはないような気がします。
令和8年度入試
では
平商業と四倉が統合
されますが、
いわき市内の生徒数減少を考えると、
県立高校の低倍率は今後も続き、
これから先、
倍率が出るのは上位校数校のみという状況が続きそうです。
今回のブログ、
いわき市内の県立高校志願状況
について、
私の私見として考察させていただきました。
あくまでも私の私見
ですので、
あくまでも今回の内容につきましては参考程度にして頂き、
志願先変更等をお考えの際は、
必ず中学校の担任の先生とよくご相談してお決めください。
なお、
茨城県県立高校志願状況につきましては、
本日2月10日(月)までとなっております。
この後茨城県教育委員会から発表されましたら、
その結果を見て、
また私なりの見解を述べさせて頂く予定です。
今後とも当ブログの更新、
楽しみにお待ちください。
令和6年度 No.192
明秀日立生徒募集部