受験生の皆さん・保護者の皆様、こんにちは。
昨日に引き続き、
本日も日中の気温は高めになるようで、
4月中旬でありながら初夏を感じさせる気候となっています。
さて、
令和6年度がスタートして1週間が過ぎました。
受験生の皆さんも少しは新しいクラスや環境に慣れてきたところでしょうか。
受験生の皆さんにとっては、
いよいよ中学校最後の1年間ですね。
6月には中学校総体が始まり、
部活動に汗を流すのもあと3ヶ月ほどになりました。
最後に悔いを残さないよう、
毎日の練習に励んで欲しいものです。
ただ、
3年生の皆さんにとっては、
部活が終わって中学校生活が終わりというわけではありません。
忘れてならないのは、
9ヶ月後には私立高校入試、
11ヶ月後には県立高校入試が控えているということです。
高校入試は皆さんにとって初めての大きな壁だと思います。
私が生まれた60年程前では、
中学校を卒業したら就職...
という人も多かったようですが、
最近ではほとんどそんな話は聞かれなくなりました。
高校に進学するのは当たり前...
という時代になり、
誰もが通る道になってきました。
約1年後ではありますが、
「まだまだ1年近くあるから...」
なんて呑気に構えていたら間違いなく後で後悔することになります。
後で後悔しないためにも、
受験に向けて早めにスタートを切ることが大切です。
この時期に、
「1年後の高校入試に向けて、 受験生の皆さんにやって欲しいこと」それは、
@自分の現状を知るということと
A具体的な目標を作るという2点です。
まず@の
「自分の現状を知る」ですが、
「現在どれくらいの学力が身についているか」
ということを確認して下さい。
例えば500点満点で230点だとか350点だとか、
実力テストでどれくらい取れるかということです。
(中間・期末などの定期考査ではダメです。)
加えて茨城県・福島県共に、
県立高校では3年間の評定合計も合否判定を大きく左右しますので、
(各学年5段階評定合計、最高45×3年間、135点満点)
1年・2年,それぞれ3学期の成績はどうだったのか、
ということも確認しておく必要があります。
次にAの
「具体的な目標を作る」ということです。
「あの高校に行きたい。」
というあこがれでも良いですし、
自分の現状を把握し、
第1志望の高校に合格するためには最低何点取る必要があるのか...
ということから
「実力テストで5教科○○○点をとる」
でもいいと思います。
そして、
「その目標を達成するために、今、自分は何をすべきか」
ということをよく考えてみて下さい。
そうすることによって、
これまでの生活と何かが変わってくるはずです。
大切なのは、
受験生の皆さんの生活がこれまでと変わることなのです。
それが目標に向けて動き始めた事となり、
それを継続することによって、
少しでも目標に近づいていくのです。
ここで一言アドバイスです。
「今,自分は○○○点くらいだから、
現状で入れる△△高校を目標に...」
という目標設定の仕方だけは絶対に止めて下さい!!
私はかつて茨城県内の公立中学校に勤務しておりましたが、
(30年ほど前で、私が20代後半から30代前半にかけて)
6年間に3回程(1年おきに)中学校3年生の担任をやった経験があります。
この3回の中学校3年生担任経験の中で、
4〜5月の生徒との二者面談で、
「進学先は今、入れる高校で良い。」
と言った生徒は、
ほとんどが1月の県立高校志望校決定の三者面談で、
最終的に志望校のランクを下げざるをえなくなっています。
人間というものは不思議なもので、
現状の成績で入れる高校に...
と思っていると、
必ず半年後にはその高校にすら入れなくなり、
志望校のランクを下げざる終えなくなるものなのです。
正に慢心...
とでも言うのでしょうか。
逆にこんな例もありました。
女子生徒だったのですが、
3年最初の実力テストは280点(500点満点)そこそこ、
丁度平均点くらいだったでしょうか。
そんな彼女の志望校は最低でも380点は必要な県立高校でした。
4月下旬の面談で、
「目標を高く持つことは良い。
でも、
ここから100点以上点数を上げるには並大抵の努力では出来ないぞ!!」
と話をしました。
その後、
彼女は最後まで諦めず努力を続け、
ようやく10月頃から目に見えて点数が上がりはじめ、
1月の段階で目標に僅かに届きませんでしたが、
370点くらいは取れるようになっていました。
1月末の最後の三者面談で、
「志望校合格の可能性は五分五分かそれ以下かもしれない。
勝負するのか、ランクを下げるのか、
よく考えて決めなさい。」
と話をしました。
結果的には彼女はランクを下げて県立高校に進学しましたが、
もし彼女が目標を高く掲げず、
低いところで満足していたら、
進学した高校にも入学できなかったはずです。
目標を立て、
それに向かって努力を続けることは、
結果的に届かなかったとしても、
現状に満足しているよりは遥かに良い結果が得られるものなのです。
因みにその彼女は,
高校卒業後、浪人はしましたが、
見事医大に合格し、
現在は医師として活躍しています。
もう40代後半になっているはずですが...。
この4月、
3年生に進級したことを一つのきっかけとし、
まずは目標を決めて、
これまでと何か一つでも生活を変えてみて下さい。
目標を決めると、
自分のやるべき事が見えてきて、
必ず今後の生活が変わっていくはずです。
受験生の皆さんが、
これからの1年間を充実して過ごし、
満足のいく部活動の結果を得、
加えて、
各自が納得のいく進路決定が出来ることを、
心よりお祈りしております。
令和6年度 No.5
明秀日立生徒募集部
posted by 明秀日立生徒募集部 at 07:33|
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